日進月歩 見聞主義

三十路から再び音楽を志した人の活動日誌

本日の日記

ギターの達人は得てして関節が柔らかいことが多いように思う。

 

特に、親指の関節が滑らかに反る人は、指板を押さえるときに親指の指先が反ることによって、ネックを挟む際により広い面で押さえられるため、手が安定するし負荷が軽減される。それに伴い他の指がリラックスしたまま自由に使えるようになるので、特にネックの太いギターでは有利に働いていると考えている。

 

自分は残念ながらもともと身体が固い方で、指はなかなか反らせることができない方だ。

それでも、何年もかけていろいろな動画を見て指のアプローチ角度や脱力を工夫することで、ある程度の柔らかさがだんだんと出てきたという実感がある。指が固まるのは、ある程度の原因は力が入って硬直しているからで、これを軽減できればきっとそこそこ弛緩する。

 

工夫によってある程度なんとかなるということは、つまり、達人は先天的に身体的に恵まれていることと共に、あらかじめ指が程よく反り柔らかく使える角度でアプローチしてギターを弾いているのではないか、と逆に考えるようになった(まぁ一握りの天才肌の超一流は、考える前の子供の頃から自然とそうしていたのだろうけど)。

反面、僕のような凡人は指が固まる方法でギターを弾いてしまっているのかもしれない。ギターを始めたのが少し遅いのも関係あるかもしれない。子供の方がきっと関節が柔らかく適応性も高いと思うからだ。

 

これは個人的な経験でしかないので説得力はないが、多分「いくらやっても上達しない」のはきっと「その方法」自体、前提としてやり方が間違っているからだ。もしくは非効率的な弾き方のため滞っている。

手の大きさなどは体格差なのでどうしようもないけど、普通に指が届いているはずなのにどうあがいても弾けないというのは、相当初歩の段階でどこかの歯車が変な噛み合い方をして無理をしているのが原因だと思うので、基礎の基礎から遡って見直さなければ永遠に壁を越えられない、と僕は常々思う。

 

きっと自分の指が固いのも、ギターを始めた頃に変な押さえ方を覚えたからだという可能性もあり、今まで気づかずにここまで来ていたということだ。

もっと上手くなりたいので、ギターのアイウエオに焦らずに立ち返ることにした。