日進月歩 見聞主義

三十路から再び音楽を志した人の活動日誌

今月作った曲たち

こんにちは。アルキミズムです。

 

 今年の8月ももうすぐ終わろうとしていますが、外ではセミたちが最後の夏を謳歌しようとばかりに、高らかに鳴き続けています。

僕はといえば、やや節電気味にエアコンを効かしたこの部屋でカタカタと文字を打っているわけですが、さて何か書こうと思ってもスッと言葉に表し尽くせないものがわだかまり続けているのは、記録的猛暑だけのせいではないと思います。今年は随分と色々なことが起きすぎているから。一体なんなんだ今年は、という感じ。

随分前にラジオ番組で聞いたけれど、「ニュース疲れ」という言葉もあるとのこと。SNS疲れなんてのも定番になりつつあるけれども、まぁなんというか、あまり言いたくないけれど、「さもありなん」、ですよね。自分のためにも、新しい情報を逐次チェックするのは大事だとわかっているけれど、このご時世にはいっそう体力が要る作業かもしれない。いわば「逃げちゃダメだ」かつ「近すぎちゃダメだ」みたいな。家の外ではいわゆる三密を避けつつ、でも生活のためには仕事から離れてはいけない。色々なケースで「距離感」が難しい今日この頃です。心のマラソン、息切れ必至。

 

気を取り直して、お盆の前後からまた少しずつ音楽活動を再開しています。

自分用の備忘録も兼ねて、下にご紹介させてください。

今月はちょっと軽めのBGMばかり作ってました。

 

 

 1. "Nature Power"

去年途中で放置していた曲。 

20代の頃、北海道や欧州に一人で旅行した時の記憶を頼りに再構築。

一人旅って孤独感と高揚感の入り混じった独特な心境でした。

 

 

2. "Slow Living" 

 邦題はスローライフになると思う。息抜きしたくて唐突に作った曲。

Youtubeで日曜大工してたりペットと戯れる動画にありそうな、のどかなイメージ。

いい歳こいてピアニカをバンドネオンっぽく吹くのが楽しかった(実質、小学26年生の演奏)。同じリード楽器だからでしょうか。割と違和感ナッシング。

 

 

3. "Rip the Sky"

一昨年イントロで放置していた曲。

猛暑でむしゃくしゃしていた、とばかりに自分にしては珍しくアッパーな曲調に挑戦。

こういう明るいエレクトロサウンドって、作ってるときのドーパミン的自己満足感は申し分がないんだけれど、作る側のバイタリティというかカロリーが要求される感じがしました。

自分の場合は、こう何度も聴いてると疲れてくるあたり、やっぱり根がとても文化系というインキャというか、ナードというか、あ、うん、もうそれくらいにしとこうか。

一言でいうなら「たのしかった」(街頭インタビュー)

 

 

…… と、このように、公開できたのは3曲と言いたいところですが、さらに裏では何曲か、知人のクリエーターが作っているゲーム向けに、ご縁でBGMのご依頼があったので同時進行で作業していました。

まだ外部には公開できませんが、完成度8割くらいのサンプルをお聴かせしたら「クオリティが想像以上でめっちゃニヤけてしまいました!」とのコメントを頂きました。こういうのが、一番クリエーターとして嬉しい瞬間よね。

先の見えない中で心折れそうになるけれど、自分の好きなことで励みをもらえるのはとても有難い気持ちです。

 

ぶっちゃけこの夏の前後は全てに悲観的で、音楽活動もやめようかと本気で考えてました。

しかしながら、やっぱり挫けそうになってもやめられないのは、自作への自己満足を超えたところに、このような喜びが、たとえ小さな芽だとしても萌芽するからなのでしょう。

(自分の曲が、外界でとある人に、その作風も含めてまるっと肯定してもらえるのはシンプルに嬉しいです、一般向けの再生数などの尺度を超えて)

 

自分の音楽は本当に小さな小さなレベルのものでしかないけれど、何もやめるほどではない。1曲の出来不出来に一喜一憂する暇があったら次の作品を目指したほうが良い、と音楽の妖精(?)が囁いている、ような気がしました。

 

 

来月の曲は、たぶん民族音楽。だいぶ寄っていきます。