日進月歩 見聞主義

三十路から再び音楽を志した人の活動日誌

今日の音楽

ちょっと夏バテ気味かもしれない。今年の夏番長は初っ端からハイペース過ぎる。

自分は比較的寒い地方に生まれ育った身なので、コンクリートジャングル的な暑さと湿気は大の苦手だ。

 

平日でも特に忙しく神経が疲れた日には、風呂上がりに適当にYouTubeの音楽を流しながら寝る用意をしているのだが、今日たまたま流れてきたサウンドがとてもクールだったので共有したい。

 

 


Sona Jobarteh & Band - Kora Music from West Africa

 

アフリカの民族音楽を現代風に洗練しているバンドのようだ。

とにかくアーバンでミニマルでクール、それでいてやはりプリミティブ。静かに熱い。

休日に時間ができたら検索でどんなバンドかもっと調べてみようか。

 

 

 

聴きながら、以下の小話を書いた。

 

自分はギターを始める前、中学に入ってから学校の音楽授業の映像資料で民族音楽にハマった。地元からやや遠いところにある大きな図書館で民族音楽のオムニバスCDを片っ端から借りて、延滞を繰り返して聴きまくっていた。

その後ジプシーやフラメンコにハマり、自らフラメンコギターを始めるに至るのだが、そんなアフリカの音楽的影響はスペインのロマ音楽を語る上で外せない。

特にリズムの影響は顕著で、フラメンコを解釈する過程で掘り下げるととても面白い。

 

 

と、ふと気がついた時にはすでに、周りはどんどん身近な新しい音楽に邁進してゆき、僕はクラスで一人、音楽的には分類不能ガラパゴス人間と化していた。

こうなると自分の頭の中の音楽を表現するには、一人でパソコンに向かい、全パートを自分で構成する、宅録DTM)でコツコツと勤しむしか、当時の自分にはなくなっていった。

 

こうして、比較的早い時期から、自分は音楽的にはポピュラーな流行り物や有名な売れ筋の影響から外れ独自の路線に進むに至り、そのためかは知らないし、そのせいだけではないのだが、今でも音楽家として経済的に立脚することは未だにできていない身となった。学生の頃からしばしば音楽コンテストに挑戦し応募したりもしたが、実力の足りなさはもちろんのこと、音楽性自体もあちらからすればそもそも「規格外」扱いだったため、納得のいくフィードバックはもらえずに終わった。

 

が、やはり後悔はしていない。

たまにクールな民族音楽に出会い、そのサウンド、リズムのカッコ良さを全身で楽しんでいると、強くそう思うのだ。

 

 

……あ、もちろんですが、自分のアクは常にあれど、これからはリスナーの方によりいっそう親しんでもらい、音楽を楽しんでもらうための努力は惜しみませんよ!(当ブログの一番最初の日記で語りました)。

 

またちょっとおセンチでポエマーな記事になってしまったのは、暑さと寝不足のせいということにしたい。